サウンドバムがはじまるまで
西村佳哲
バムスタッフ、リビングワールド代表


数年前、サウンドデザイナーの川崎義博さんと世界一周の旅に出かけました(MSNとNTTのプロデュースによる「Sound Explorer」の仕事で)。川崎さんはSt.GIGAという放送局の仕事をはじめ、野外で音を録る仕事を重ねてきた、フィールドレコーディングの草分け的存在です。
彼と一緒に森や街角でテープを回し、あたりの音に耳を傾けて過ごす時間をかさねながら、僕はレコーダーを持って出かけると旅の経験がまるで変わることに気づきました。

同じ頃、パイオニアの岡田晴夫さんも、世界のあちこちででフィールドレコーディングをはじめていました。彼はもともとはスタジオエンジニアで、長いこと音楽の仕事をしています。スタジオではなく森の奥にマイクを立てながら、自然の中にすでに満ちている音に耳を澄ませる時間を、とても心地よく感じていたそうです。同時に、この面白さは言葉では伝えにくいなあとも思っていたとか。

また同じ頃、旅行代理店の宮田義明さんは、自分の主催する旅にカメラでなく小さな録音機を持ってくる人がいることを、興味深く眺めていました。ある時それを聴かせてもらった彼は、同じ旅に出かけていながら、自分にはまったく聴こえていなかった音があったことに気づき、すごく驚いたそうです。そして旅と音の関係は面白いかもしれない、と考え始めました。

その約二年後、この四人が偶然出会います。ごく自然に「音を聴きに出かける旅のスタイルをつくってみよう」という話になり、生まれたプロジェクトがこの「サウンドバム」です。
音の旅は一人でも出かけられるし、いつでも・どこでも出来ます。でももし縁があったら、世界を音で感じる旅へ一緒に出かけてみませんか?

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